カリックスアレーンを骨格とする超分子ナノチューブの合成
Project/Area Number |
07750957
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
荒木 孝司 九州工業大学, 工学部, 助教授 (80221737)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | カリックスアレーン / ナノチューブ / 分子認識 / ホストゲスト化学 |
Research Abstract |
本研究では、カリックス〔4〕アレーンの1,3-交互異性体を連結することによってナノチューブを合成し、種々のゲストのチューブ内通過現象を検討した。方法としてはまず鈴木反応によるビフェニル骨格の生成による2分子のカリックス〔4〕アレーンの連結を検討した。カリックス〔4〕アレーンのほう酸誘導体とp-ブロモカリックス〔4〕アレーンのカップリングを試みたが、ArBrの低反応性のために目的物を得ることは出来なかった。 次に、アセチレンをスペーサーとするナノチューブの合成を検討した。パラジウム触媒を用いたp-ヨードカリックス〔4〕アレーンとトリメチルシリルアセレンのカップリング反応とその後の脱トリメチルシリル化反応により、p-エチニルカリックス〔4〕アレーンを合成した。この2分子を酸化カップリングすることにより1,3-ブタジインをスペーサーとするカリックス〔4〕アレーンナノチューブを合成した。このナノチューブは金属イオンがチューブの途中で外に洩れ出す隙間がほとんどなく、外部媒体から完全に遮蔽されたイオンの通り道を確保できることが予想される。合成したナノチューブは溶液中での金属イオンとの錯化挙動、チューブ内での金属イオンの通過現象をNMR測定により検討した結果、アルカリ金属イオンがチューブ内を通過して、移動する振動現象が確認された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)