進化分子工学によるDNA鋳型を用いた新しい分子センサーの設計と合成
Project/Area Number |
07750972
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
高分子合成
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 嘉浩 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40192497)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 進化分子工学 / 分子鋳型 / 核酸 / DNA / 分子センサー / 試験管内進化 / アフィニティ / PCR法 |
Research Abstract |
進化分子工学を天然型DNAと非天然修飾核酸を用いて行い、新しい分子センサー構築概念を確立した。 1.天然型DNAの進化分子工学は、ゲスト分子として葉酸を選んで行った。葉酸をアガロースゲルに固定化し、カラムに充填した。ここにランダム配列を有するDNA集団を添加し、葉酸に結合するDNAを分離した。1回めのこのアフィニチィクロマトでは、結合するDNAは微量で検出できなかったが、分離したDNAをPCRで増幅しては、カラムに添加するという操作を繰り返すことにより、より結合性の高いDNAが選別されるようになってきた。このように選別されてきたDNAをホスト分子として、葉酸を選択的に染色できるかを検討した。まずDNAを蛍光ラベル化プライマーを用いて蛍光標識した。これを、葉酸をパターン状に固定化した膜に添加したところ、選択的に葉酸が固定化されている部位にだけレーザー顕微鏡で蛍光が観察された。 2.非天然型核酸がPCRによって増幅可能か、あるいは転写・逆転写によって天然DNAへ変換可能かを検討した。まず、DNA塩基部位を蛍光ラベル化した3リン酸化物が市販されているので、これを基質としてPCRによる増幅を行った。しかしながら、単独では基質として働かなかった。次に、RNA塩基部位を蛍光ラベル化した3リン酸化物を用い、転写反応を行ったところ、蛍光ラベル化転写産物が得られた。さらにこの転写産物を逆転写したところ、もとのDNAが得られた。これにより非天然核酸を用いた進化分子工学の可能性が示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)