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セイヨウナシ果実の追熟能を考慮した貯蔵限界支配要因の決定

Research Project

Project/Area Number 07760022
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 園芸・造園学
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

村山 秀樹  山形大学, 農学部, 助教授 (40230015)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsセイヨウナシ / 貯蔵 / 追熟能力 / 果実内エチレン濃度
Research Abstract

本研究では、商業的に栽培されているセイヨウナシ7品種の貯蔵期間を,果実の追熟能力を考慮したうえで決定するとともに、貯蔵限界を支配している要因を明らかにすることを目指した。
まず、早生品種のバ-トレットとマルゲリット・マリ-ラでは、貯蔵2ヶ月後には果皮に“やけ"症状が発生し、外観の点でも商品価値が失われた。他の5品種については、貯蔵5ヶ月間、外観の点では品質が保持された。しかし、ゼネラル・レクラーク、ラ・フランスおよびル・レクチェを3ヶ月間以上貯蔵した場合、果実の追熟能力が喪失し、20℃で追熟を行っても果実のテクスチャーがセイヨウナシ特有のメルティング質にならなかった。また、ル・レクチェでは、可食時にアルコール臭のする果実があり、これは貯蔵期間が長い果実ほど顕著であった。ル・レクチェでは、貯蔵中の果重の減少率が他の品種と比較して低かったことより、果皮の透過性が低いことが考えられ,そのために果実内部がより嫌気条件になったものと推察される。他方,シルバ-・ベルとパス・クラサンでは,4ヶ月間貯蔵した果実でも,追熟を行うとテクスチャーがメルティング質となり,食味も良好であった。両品種については現在も研究が進行中であり,貯蔵可能な期間がさらに延びる可能性がある。シルバ-・ベルとパス・クラサンでは、他の品種と比較して果実内エチレン濃度が徐々に増加し、貯蔵5ヶ月後に最も高い値を示すことが判明した。このことより,貯蔵限界の支配要因の一つは果実内エチレン濃度であると思われた。次に,ラ・フランスを用いて,CA貯蔵の効果を検討したが,貯蔵期間の延長に有効であるとされている1%酸素条件下で貯蔵しても,貯蔵可能な期間は大気下で貯蔵したものと変わらなかった。
以上の結果より,1℃で果実を貯蔵した場合、7品種の貯蔵可能な期間は、バ-トレットとマルゲリット・マリ-ラでは1ヶ月間、ゼネラル・レクラーク、ラ・フランスおよびル・レクチェでは2ヶ月間、シルバ-・ベルとパス・クラサンでは4ヶ月間以上であると考えられた。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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