細胞・遺伝子工学的手法によるカキの耐病・耐虫性品種の育成
Project/Area Number |
07760029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
園芸・造園学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田尾 龍太郎 京都大学, 農学部, 助手 (10211997)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | カキ / 形質転換 / アグロバクテリウム / BT毒素 / 耐虫性 / 遺伝子導入 / GUS遺伝子 / カナマイシン耐性遺伝子 |
Research Abstract |
本研究の目的は遺伝子導入によりカキの耐病・耐虫性品種を作出することにあった.平成7年度の前半は,当初の研究実施計画に従って,アグロバクテリウム法によってセイヨウナシ由来のポリガラクツロナーゼインヒビター(PGIP)遺伝子とBT毒素遺伝子のカキへの組み込みを試みた.数回の形質転換実験を行ったところ,BT毒素遺伝子による形質転換体を得ることには成功したが,PGIP遺伝子による形質転換体を得ることは出来なかった. 本研究の実施期間が1年であることからPGIP遺伝子による形質転換体の作出は断念し,年度の後半はBT毒素遺伝子を導入したカキの形質転換体の分析に終始した.セレクションマーカーに用いたカナマイシン耐性遺伝子が導入されたと考えられるカナマシン耐性個体について,カナマイシン耐性遺伝子と同時に組み込んだマーカー遺伝子であるGUS遺伝子の発現によるGUS活性を測定した.GUS活性の認められた系統について,さらにPCR法とサザン法により遺伝子導入の確認と詳細な解析を行った.引き続いて,ウエスタン法によりBT毒素タンパクのカキにおける生合成を確認した.耐虫性に関しては,Indianmeal mothの幼虫を用いた生物検定法により形質転換体における殺虫活性を確認した. 以上の結果から,BT毒素遺伝子の導入によりカキの耐虫性品種の作出が可能であることが示された.なお本研究の結果は,日本園芸学会において口頭発表し,論文としてとりまとめアメリカ園芸学会誌に現在投稿中である.
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Report
(1 results)
Research Products
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