Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
レタス,チコリー及びアキノノゲシの暗黒下で発芽させ徒長させた実生の胚軸から高張酵素液処理によるサイトプラストの単離に成功した.また,レタスのプロトプラストとチコリーのサイトプラストを電気融合することで容易に細胞質雑種を得ることができた.レタスのプロトプラストとチコリーのサイトプラストの融合率は約5%で,それぞれの細胞質をFITC及びTRITCで蛍光染色することで細胞質雑種細胞のみを選別する事ができた.細胞質雑種細胞はEnglerの培地を改変した培地で培養することでコロニーを得ることができた.同様にレタスのプロトプラストとアキノノゲシのサイトプラストの融合も可能であった. それぞれの細胞質を分析するため,レタスとアキノノゲシを含む4つの近縁野生種の葉緑体DNAの分析を行った.葉緑体DNAの分析には,EcoRI, HindIII, BamHI, PstI, SmaI及びSalIの6種類の制限酵素を用いた.葉緑体DNAの制限酵素断片長の比較を行った結果,レタスと近縁野生種間で多型がみられ,細胞質を容易に区別することができた. 以上の結果から,レタスとチコリーあるいはアキノノゲシを供試して,レタスとチコリーあるいはレタスとアキノノゲシとの細胞質雑種の作出が可能になった.また,葉緑体DNA能勢威厳酵素断片長の比較によって細胞質雑種の同定も可能となった.
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