DNAフィンガープリント法によるカラマツ属交雑家系の遺伝構造の解明
Project/Area Number |
07760144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木佐貫 博光 東京大学, 農学部(林), 助手 (00251421)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | カラマツ属 / RAPD / RFLP / 形質遺伝 |
Research Abstract |
北半球の亜寒帯にはマツ属,トウヒ属,カラマツ属が優占するが、なかでもカラマツ属の樹木は、とりわけ冬季の乾燥に強い落葉性針葉樹であり、地球温暖化に対する耐乾燥性樹木の選抜育種の対象として妥当であると考えられる。しかし、カラマツ属の種間の系統関係についてはまだ解明されていない点が多い。 東京大学北海道演習林には、世界のカラマツ属のコレクションならびに東アジアに分布するカラマツ属の数樹種についての、種間交雑、戻し交雑などの緻密な交配による育種材料が揃っている。これは世界的にみても、数少ない貴重な交雑家系である。 そこで、カラマツ属の種間系統関係を解明するために、DNA分析を行った。カラマツ属樹木8種4変種からDNAの抽出を行った。制限酵素断片長多型からは十分な情報が得られなかったため、より感度の高いマーカーを用いた。九州大学農学部において、10bp長のランダムプライマーによるPCR増幅を行うRAPD法を用い、31プライマーによって110の多型マーカーを得た。これをもとにクラスター分析を行い、系統樹を作成した。結果は従来の分類に大筋従ったが、アメリカカラマツが他の群に属さず、独自の進化を遂げているものと推定された。 カラマツおよびグイマツ並びにカラマツとグイマツの種間雑種について葉緑体DNAの遺伝子rbcLについて、Hae IIIによる制限酵素サイトの有無により、両親から種間雑種へのDNAの遺伝様式に関する分析を行った。この結果については現在検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)