Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
平成7年5月,東京大学農学部附属演習林千葉演習林(千葉県安房郡天津小湊町)の27林班A1小班堂沢(モミ・ツガ天然林),24林班B2小班荒樫沢(常緑広葉樹天然林)をこれまでの調査地46林班C8小班大ベラ(スギ・ヒノキ林)に加えて調査地として設定した。各調査地にはピットホールトラップを直線上に2m間隔で二十個設置し,7月,9月,11月にそれぞれ48時間トラップを開口した。誘引剤としては釣り餌用のさなぎ粉を用い,各調査を始める際にトラップの中に入れた。また,50cm×50cm,深さ5cmのコドラートを地面に各調査時,調査地毎に4ヵ所設定し,ハンドソーティング法により大型土壌動物の採集を行なった。得られたサンプルは乾燥・同定中であり,現在細かな解析を行う段階まで進んでいない。傾向としては,モミ・ツガ天然林における群集構成種が若干他の2つと異なっている様に思われる。バイオマス・個体数では常緑広葉樹天然林が多いが,その主たる理由は1個体の重量が大きいアオオサムシ(Carabus insulicola)およびオオヒラタシデムシ(Eusilpha japonica)の個体数が多かったためと思われる。 24林班B2小班荒樫沢(常緑広葉樹天然林)において,トタン板によるエンクロージャー(6m×8m,高さ約30cm)を隣接して4ヵ所設定した(平成7年8月)。これら4ヵ所のエンクロージャー内の環境をできるだけ均質にするため,現在準備中であり,ピットホールトラップによる既存の大型土壌動物の除去を定期的に行い,落葉落枝をほぼ同量にするためそれらの追加・除去作業中である。
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