Project/Area Number |
07760187
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
吉田 照豊 宮崎大学, 農学部, 助教授 (20240294)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Phagaocytosis / Chemiluminescence / Yellowtail / Enterococcus serolicida / Bacteriophage |
Research Abstract |
ブリ腸球菌症の原因細菌であるEnterococcus seriolicidaは抗原型によりKG+及びKG-型に分類される。KG-型は、細胞表面に微細莢膜を保有していると考えられ、KG+は微細莢膜が欠落したものと考えられている。KG-型細菌はブリの貧食細胞の貧食作用に対して抵抗性を示しKG+型細菌より病原性が高いことが判明している。この2タイプの細菌を分類し、近年流行しているブリ腸球菌症原因細菌の疫学的調査を行うことは重要な研究であると思われる。 我々は、海水及びブリ病魚より2タイプ(ESKG+、ESKG+-)のバクテリオ・ファージを分離した。この2タイプのファージはE.seriolicida以外の細菌には感受性を示さずにE.seriolicidaに特異的に感受性を示した。ESKG+はKG+型に感受性を示すタイプでありESKG+-はKG+、KG-型両方に感受性を示すタイプであった。ESKG+-型ファージはKG-型細菌よりKG+型細菌に感受性が高く、KG+型とKG-型の細菌をその感受性の差で分類することが可能となった。KG-型細菌は継代回数によりESKG+-型ファージに対する感受性高くなり、KG-型細菌の微細な変異に対応しその感受性が変化した。 近年、ブリ病魚よりKG+、KG-型の細菌が分離されるようになり、今まで血清による抗原型の検査方法しか両細菌の分類方法がなかった。この2タイプのバクテリオファージを用いることによりKG+、KG-型の細菌を分類できると共にわずかの抗原変異をも検出できるようになり、病原性のある株とない株の表面構造の解析に応用できることが判明した。
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