Project/Area Number |
07760239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農業機械学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川越 義則 東京大学, 農学部, 助手 (80234053)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 呼吸速度 / CA効果 / 鮮度保持 |
Research Abstract |
青果物の貯蔵や流通過程において、鮮度保持のために低温の利用やCA効果を狙った包装の利用が常識化しているが、青果物周囲の環境は常に一定ではなく、変動を伴っているものと推測される。また青果物の呼吸を抑えることが鮮度保持につながり、呼吸に及ぼす大きな要因として、周囲の温度およびガス環境が挙げられる。本研究では、これらの要因を分離するため、かけ流し法すなわち設定ガス濃度下で呼吸速度が測定できる装置を試作して実験を行った。すなわち窒素、酸素、二酸化炭素各々純ガスの流量をマスフローコントローラで制御することによりガス濃度を調製してチャンバ内へ流入させ、出口から出てきたガスの濃度を測定し、入口の流量とガス組成を用いて二酸化炭素放出速度および酸素吸収速度として呼吸速度を求めた。濃度測定には、ガスクロマトグラフィとオートサンプリング装置を用いて自動計測した。実験試料には、比較的流通期間が短く呼吸の激しい野菜としてホウレンソウを用いた。まず、一定濃度下において、矩形上の温度変化を与える実験を行った。その結果、温度変化に追従するように呼吸速度は変化しているが、かけ流し法の欠点である出口のガス濃度の変化に時間遅れが生じ、この点で実験の呼吸速度の時間遅れを決定するまでには至らなかった。かけ流し法は、一定環境における呼吸速度を求めるためには有用な方法であるが、呼吸速度が変動する場合には時間遅れのうち貯蔵チャンバの体積による遅れをモデルにより同定しておく必要がある。
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