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ルーメン微生物における低pH耐性のメカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 07760255
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Zootechnical science/Grassland science
Research InstitutionKyoto Prefectural University

Principal Investigator

宮崎 孔志  京都府立大学, 農学部, 助手 (60254322)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsルーメン微生物 / 低pH耐性 / H^+-ATPase
Research Abstract

セルロース分解菌は低pHでは活動できないが、その原因については不明である。そこで本実験では低pH耐性菌を用いて低pH耐性のメカニズムの解明を目的とした。低pH耐性菌として、Megasphaera elsdenii NIAH1102とStreptococcus bovis A30を用いた。まず、低pH耐性を消失した突然変異株を作出するために用いるニトロソグアニジンの添加濃度を検討したところ、S.bovisでは高濃度のニトロソグアニジンでも増殖が阻害されなかったのに対し、M.elsdeniiでは100μg/Lの濃度で増殖の阻害が認められたので、M.elsdeniiを用いて検討を行うことにした。レプリカ法にって低pH耐性を消失した突然変異株の検出を試みたが突然変異株を検出するには至らなかった。このことから、低pH耐性を賦与する形質は通常の増殖においても必須なものである可能性が考えられたため、突然変異株の作出を断念し生理学的に検討することにした。低pH耐性にはH^+-ATPaseが重要な役割を果たしている可能性が考えられたので、H^+-ATPaseの阻害剤であるジシクロヘキシルカルボジイミド(DCCD)を用いて、pH5.8およびpH6.8で培養し増殖への影響を調べた。その結果、pH6.8ではDCCDによる顕著な増殖の阻害は認められなかったのに対し、pH5.8ではDCCDによって著しく増殖が阻害された。これは、低pH耐性にH^+-ATPaseが重要な働きをしていることが示唆している。次に、pH5.8およびpH6.8で培養した場合にH^+-ATPaseの活性が変化するか否かを確認したところ、pH5.8で培養した場合にはpH6.8の場合よりも明らかにH^+-ATPase活性が上昇していた。以上より、1)低pHではH^+-ATPaseが誘導されること、2)H^+-ATPaseを阻害すると低pH耐性を消失することが明らかとなり、低pH耐性にH^+-ATPaseが重要な働きをしていることが示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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