Project/Area Number |
07760263
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
喜多 一美 名古屋大学, 農学部, 助手 (20221913)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ニワトリ胚繊維芽細胞 / 蛋白質合成 / 絶食 / 血清 / フェニルアラニン |
Research Abstract |
本研究では、動物の生産機能制御の要因として栄養条件と成長促進因子に着目し、両要因がニワトリ由来の培養細胞、特にニワトリ胚繊維細胞の蛋白質合成にどの様な影響を及ぼすか調査することを目的とした。 第一に、栄養条件の変化としては、培養液中におけるフェニルアラニンの有無がニワトリ胚繊維芽細胞の蛋白質合成に及ぼす効果について検討した。培養細胞の蛋白質合成の程度は、まず細胞をL-[2、6-^3H]フェニルアラニンで標識したアミノ酸を含む培養液(DMEM)中にて一定時間培養した後、細胞中の蛋白質に取り込まれた放射能量を測定することにより蛋白質合成の指標とした。フェニルアラニンを含まないDMEM中では、ニワトリ胚繊維芽細胞の蛋白質合成が上昇する結果が得られたが、これは培養液中のフェニルアラニンの比放射能が上昇したためであると考えられた。 第二に、成長促進因子として動物細胞の培養に不可欠な動物血清が、ニワトリ胚繊維芽細胞の蛋白質合成に及ぼす効果について検討した。動物血清として、ウシ胎児血清、飼料を自由摂取したニワトリから得た血清及び2日間絶食したニワトリから得た血清の効果につていて調査した。培養液中の血清濃度は0、2、5、10及び20%とした。無血清培養液群の蛋白質合成が最も低くなり、全ての種類の血清において、血清濃度が2から20%と上昇するのにともなって蛋白質合成が増加した。血清濃度が10%以上では、絶食したニワトリから得た血清を用いて培養した繊維芽細胞の蛋白質合成は、他の群の蛋白質合成より有意に低かった。以上の結果から、ニワトリ血清のもつニワトリ胚繊維芽細胞の蛋白質合成促進効果は、絶食により低くなることが示された。
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