Project/Area Number |
07770051
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
長友 敏寿 産業医科大学, 医学部, 助手 (50258604)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 免疫サイトカイン / 視床下部 / プロスタグランジンE_2 |
Research Abstract |
免疫サイトカインの一つであるIL-1βの視床下部神経分泌ニューロンに対する作用として、PGE_2がmediatorとなっていることが考えられている。本研究では、PGE_2の視床下部神経分泌ニューロンに対する作用を細胞外記録法およびスライス.パッチクランプ法を用いて調べた。細胞外記録法では、PGE_2はphasic firingを示すバゾプッレシン分泌ニューロンおよびnon-phasic firingを示すオキシトシン分泌ニューロンのいずれに対しても放電頻度の増加を示した。全細胞膜電位固定法におけるcurrent-clamp modeでは脱分極反応を伴う放電頻度の増加を示した。また、膜電位を-70mVに固定したvoltage-clamp modeでは、内向き電流が誘発された。内向き電流の成因としては、非選択的陽イオンチャネルの活性化が考えられた。 一方、自発性シナプス後電流(sEPSC、sIPSC)に対する作用を調べたところ、sEPSCに対しては効果がなかったが、sIPSCに対してはその放電頻度の減少が認められた。sIPSCの振幅はPGE_2の投与前後で変化しなかったことから、PGE_2は視索上核に入力するGABA入力を制御していることが考えられた。 以上のことから、PGE_2はシナプス後膜の非選択的陽イオンチャネルの活性化およびGABAニューロンのシナプス前抑制により視索上核の神経分泌ニューロンの興奮反応を引き起こすことが示唆された。
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