cdc25BフォスファターゼによるG0期制御機構の解析
Project/Area Number |
07770078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
神野 茂樹 東京大学, 医学部(医), 助手 (10251224)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 細胞周期 / 分化 / チェックポイント機構 / 真核生物 / 分裂酵母 / 染色体異常 / Cdk4キナーゼ / Cdc25フォスファターゼ |
Research Abstract |
真核生物の発生と形態形成の機構を解明するには、個々の細胞の増殖と分化の普遍的な制御機構の解明が必要不可欠である。我々は分裂酵母を用いて高等動物細胞の増殖と分化の制御因子のスクリーニングを行い、これらの分子機構の解明を進めている。今年度は以下に述べる結果を得た。 1)分裂酵母の栄養増殖と性分化の制御機構の突然変異体であるPat1株を用い、ラットの遺伝子ライブラリーからRod1を単離した。この遺伝子はRNA binding proteinをコードしており、分裂酵母の遺伝子ライブラリーから同様のスクリーニングで得られたNrd1と構造的類似点を持っていた。またPat1変異の抑圧活性、Nrd1欠損株の相補活性もNrd1とRod1は類似しており、Rod1はNrd1のラットホモログであると考えられた。Rod1は高等動物においてはリンパ系によく発現しており、分化誘導により分子量が大きく変動する事からリンパ系の分化に深くかかわっている事が示された。 2)高等動物細胞のDNAダメ-ジのチェックポイント機構がDNA合成以前に存在すると考えられていたが、我々はそれがCdk4キナーゼによるものである事を以下の方法で同定した。Cdc25脱燐酸化酵素による抑制がきかなくなった活性型Cdk4キナーゼを細胞内に導入することによりチェックポイントが働かなくなる事を確認した。これにより染色体異常の比率が上昇する事をあわせて確認し、このチェックポイントの機構が癌化に深くかかわっている事を示した。
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Report
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Research Products
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