Project/Area Number |
07770080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
斎藤 雄二 京都大学, 医学研究科, 助手 (40263090)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | rho p21 / 細胞内情報伝達系 / セリン スレオニン キナーゼ / 低分子量GTP結合蛋白質 / 細胞骨格 / 細胞運動 |
Research Abstract |
低分子量GTP結合蛋白質rho p21は細胞骨格形成、細胞基質間接着、細胞質分裂時の収縮環形成、細胞運動などを制御する。しかしながら、これまでrho p21の細胞内での作用の分子機序は全く不明であった。rho p21を介する情報伝達系を解明するためにrho p21の標的分子を世界にさきがけて同定した。two hybrid法を用いて同定されたrhophilinは一次構造上、触媒活性をもたないと推定されたが、そのrho p21との結合領域はプロテイン キナーゼ N(PKN)と相同性を示した。ligand overlay法を用い同定されたRho-associated, coiled-coil containing protein kinase(p 160 ^<ROCK>)はセリン スレオニン キナーゼであり、その触媒領域は筋緊張性ジストロフイ-の原因遺伝子産物であるmyotonic dystrophy kinaseと相同性を示した。PKNとp 160^<ROCK>は、GTP結合型rho p21と特異的に結合し、また、in vivoならびにin vitroにてGTP結合型rho p21存在下、約2倍のキナーゼ活性の上昇を示した。以上の結果は、これらの分子がrho p21の作用を発揮するエフェクター分子であることを強く示唆する。現在、これらの細胞内における役割について解析中である。rho p21の標的分子の機能を明らかにすることによりストレス繊維形成、インテグリン活性化、細胞質分裂などの機序が解明されることが期待される。
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