HIV由来のNefと結合する細胞性蛋白質の同定とそのAIDS発症における意義の解析
Project/Area Number |
07770112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
井上 雅広 久留米大学, 医学部, 助手 (00232562)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | HIV / Nef / SH3 / TryptaseTL_2 / Src family / プロリンリピート / GSTフィユ-ジョン蛋白 |
Research Abstract |
TryptaseTL_2の6個のアイソマ-のうち、5個のcDNAクロンを得た。そのうち27Kdのもの2個、及、32Kdのもの1個を用い、GSTフィユ-ジョン蛋白を大腸菌にて発現させグルタチオンビーズにて精製した。また2つの株のHIV-1Nef蛋白を大腸菌にて発現させた。各々のTryptaseTL_2のアイソマ-GSTフィユ-ジョン蛋白を結合させたグルタチオンビーズと、各々2つの株のHIV-1Nef蛋白を発現させた大腸菌ライセ-トと反応させ、結合させたものをSDS-PAGEにて展開し、Western Blotを行ないanti-Nef抗体で検出を試みたが、検出できず、大腸菌で作成した3個のTryptaseTL_2のアイソマ-GSTフィユ-ジョン蛋白は大腸菌で作成したHIV-1Nef蛋白と結合しないことが判明した。次に、Cos7細胞で大量発現させたTryptaseTL_2、27Kdのもの2個、及、32Kdのもの1個のライセ-トをHIV-1NefとGSTフィユ-ジョン蛋白を結合させたグルタチオンビーズと反応させ、結合させたものをSDS-PAGEにて展開し、Western Blotを行いanti-tryptase抗体で検出を試みたが、検出できなかった。由に他のTryptaseTL_2アイソマ-との、HIV-1Nef蛋白の結合が、想定される。或は、これらのアイソマ-が複合体としてHIV-1Nefと結合することが推定される。現在までに、HIV-1NefとSrc familyのHckがHckのSH3domainとNefのプロリンリピートP-x-x-Pモチーフで結合すること、HIVの増殖にプロリンリピートP-x-x-Pモチーフが、重要な機能を果たしていることが明らかになっている。このNefのプロリンリピートP-x-x-Pモチーフのプロリンをアラニンに置換すると、T cellから精製したnative TryptaseTL_2との結合も阻害されることを新たに示した。
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Report
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Research Products
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