Project/Area Number |
07770147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石井 源一郎 千葉大学, 医学部, 助手 (00270869)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 濾胞性リンパ腫 / 濾胞樹状細胞 / VLA-4 / VC M-1 / 凍結切片結合試験 |
Research Abstract |
濾胞性リンパ腫における、腫瘍B細胞と濾胞樹状細胞(FDC)との相互作用の偏位を検討する目的で、凍結切片結合試験を用いたB細胞と濾胞樹状細胞との結合能を解析した。その結果、濾胞性リンパ腫においては、B細胞上のVLA-4分子とFDC上のVCAM-1分子との相互作用は、正常と比較して減弱していることが示された。原因として、FDC膜上のVCAM-1分子の機能異常が示唆されたため、我々は、腫瘍B細胞が産生するVCAM-1分子機能阻害因子についておよびFDC膜上のVCAM-1分子の構造学的な偏位について検索した。 VCAM-1分子機能阻害因子についての検索:濾胞性リンパ腫新鮮腫瘍組織3症例よりCD19陽性B細胞をmagnetic beadsを用いて分離し、無血清培地下で48時間培養後上清を採取した。また当教室で継代されている3種類の濾胞性リンパ腫細胞株についても同様に上清を採取した。これら上清を用いて、正常リンパ節凍結切片を前処理し、標的細胞の結合能をコントロール群と比較検討したが、標的細胞の結合能に有意な変化は認められなかった。以上より、腫瘍細胞の産生するVCAM-1機能阻害因子の存在は否定的と思われた。(Ishii et al,hematologic pathology) FDC上VCAM-1分子の構造学的な偏位についての検索:VCAM-1分子の構造学的な偏位を検索するために、反応性リンパ節および濾胞性リンパ腫新鮮組織よりFDCを分離し、western blot法にてVCAM-1分子量の違いを検索することを試みた。不連続勾配法にてFDCの分離を行っているが、回収率が低く、実験に使用できる充分量の分離には成功していない。
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