Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Research Abstract |
アセチルコリン・レセプターα鎖の全アミノ酸配列をもとに15アミノ酸残基長のペプチドを10残基ずつオーバーラップさせた97個のペプチドを合成し、これらのペプチドを抗原として、HLA-DR9を有する患者末梢血リンパ球の増殖反応により抗原性ペプチドを検討した。 小児期発症重症筋無力症患者3症例(TT,YA,IN)について行った結果、患者TTについてはアセチルコリン・レセプターα鎖のペプチド75種類中でStimulation Index (S.I.)4.0以上の反応の見られた8種類(α-20--6,112-125,131-145,141-155,202-215,231-245,256-270,266-280)のペプチドのうち5種類(α-20--6,111-125,141-155,202-215,266-280)に我々の明らかにしたDR9分子の結合モチーフ(第1ポジションに芳香族アミノ酸Tyr、Phe、Trpまたは脂肪族アミノ酸Leu、第4ポジションにAla、Serなどの小さなアミノ酸)が含まれていた。患者YAについては、S.I.2.0以上の見られたペプチドには患者TTと共通して反応しているペプチド(α111-125,266-280)を含んでいた。患者INは全てのペプチドについて反応は低く、^3H-Thymidineの取り込みは1000cpm以下であった。 今回反応のみられたペプチドについて、T細胞の増殖反応が実際にHLA-DR9拘束性に起こっているのかどうかを確かめるため、現在、プールしたペプチド(アセチルコリン・レセプターα鎖)を抗原として患者末梢血よりT細胞クローンの確立を試みている。また、末梢血リンパ球でのサイトカイン(IL-2)を用いたLPR反応について検討中である。
|