AIDSモデルマウスにおけるCD4T細胞免疫不全の機序解析
Project/Area Number |
07770238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
廣松 賢治 名古屋大学, 医学部, 助手 (80252237)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アポトーシス / 細菌性スーパー抗原 / Murine AIDS LPS / エンドトキシンショック |
Research Abstract |
1:マウス後天性免疫不全症候群(MAIDS)におけるアポトーシス媒介蛋白Fas誘導の意義 FasシステムのマウスAIDSモデルの発症病態形成における関与を調べるためにFas遺伝子のmutationを起こしている1pr/1prマウスでMAIDSの発症経過を検討し、1prマウスではMAIDSの発症が早まり憎悪することを明らかとした。Fas/Fas Ligandシステムがレトロウイルスの感染防御上重要な役割を果たしている可能性が示唆された。 2:MAIDSマウスCD4T細胞のアポトーシスの制御異常 MAIDSマウスでは、細菌性スーパー抗原(SEA)投与後のSEA特異的T細胞のclonal expansionがコントロールマウスと異なり、IL-2非依存性に起こることを明らかにした。また、IL-2依存性のclonal expansionを示すコントロールマウスのSEA反応性のT細胞のclonal deletionはIL-2を補充することによりブロックする事ができた。clonal expansionの際のIL-2の要求性の違いにより、その後のT細胞の運命がコードされている可能性が示唆された。 3:MAIDSマウスにおけるサイトカイン産生制御異常 ヒトAIDSと同様のサイトカイン産生制御異常を示すMAIDSマウスにおいて、細菌性スーパー抗原/D-galactosamineによるショックには抵抗性をしめすが、LPS誘導性ショックには感受性をしめすこと、さらに、この細菌性スーパー抗原誘導性ショックに対するMAIDSマウスの抵抗性は内因性IL-10の産生高進によることを明らかにした。また、正常マウスにおける細菌性スーパー抗原誘導性ショックに対してGranulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)がIL-2産生を抑制することにより予防的に働くことを見いだした。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)