Project/Area Number |
07770250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
本郷 哲郎 東京大学, 医学部(医), 助手 (90199563)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 汚染元素 / 水銀 / 発展途上国 / 魚食集団 / 毛髪 / 曝露評価 |
Research Abstract |
一般集団における水銀の主要な曝露源は、魚の摂取によるものであり、工業的な汚染源からの影響が小さい地域に居住する発展途上国集団においても、魚を多食する場合、水銀の摂取量は先進諸国集団と大差がないと考えられている。その一方で、魚の水銀濃度は、その食性や生息環境によって大きく異なることが知られている。本研究では、パプアニューギニアにおいて伝統的な生業活動に依存し、魚を多食している2つの異なった環境に居住している集団について、摂取している魚中および住民の毛髪中水銀濃度から水銀曝露量の評価を行った。第1の集団は、マレー湖周辺に居住し、1日約280gの淡水魚を、第2の集団は、バロパ諸島に居住し、珊瑚礁の魚を中心に100-240gの魚を摂取している。バロパ諸島住民が摂取している珊瑚礁に生息する魚の平均水銀濃度は0.07μg/gであった。肉食魚で草食魚に比べ高い値を示したが、0.2μg/gを越えるものはなかった。これに対し、マレー湖および周辺の河川で収集した魚の平均水銀濃度は0.30μg/gと高く、約10%の魚が0.5μg/gを越える高い値を示した。この結果は、工業的汚染源からの影響がない場合にも、マレー湖のような滞水域においては有機物の沈殿に伴い水中での微生物によるメチル化が促進され魚の水銀濃度が上昇する可能性を示唆している。この魚に含まれる水銀濃度の差を反映して、毛髪中水銀濃度の平均値は、マレー湖周辺住民で21.9μg/g、バロパ諸島住民で1.8μg/gと顕著な差が認められた。これらの結果は、同じように魚を多食している集団においても、その住居環境の違いによって水銀への曝露量が大きく異なることを示している。魚を多食している集団の水銀曝露評価において、その摂取している魚に人為・自然起源にかかわらず何らかの理由による水銀蓄積がおきているか否かを判断する場合のバックグラウンドデータとして、バロパ諸島住民の毛髪水銀レベルは有用であると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)