Project/Area Number |
07770262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
土手 友太郎 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10257868)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 弗素代謝 / 実験的腎機能低下 |
Research Abstract |
目的)腎機能低下状態での弗化物曝露により生じる血清中弗素(F)濃度の変化および尿中へのF排泄量を動物実験により検討した。 方法)13週齢Wistar系雄ラットの左腎の2分の1を部分切除、右腎を全摘出して腎全体の約4分の3を摘出することにより腎機能低下状態を作製した。 この腎部分切除群とコントロール群、各4匹を16週齢まで手術侵襲の回復を待ってから以下の処置を行った。2日間の実験期間中は代謝ケージにて絶食とし蒸留水のみ自由摂取とした。まず尿中F基礎排泄量の測定のため24時間尿を採取した。次に弗化ナトリウム溶液(F濃度として20ppm)を胃チューブにて強制的に6cc経口投与した。(投与F総量:120μg/rat)経時的な血清中F濃度測定のため投与直前と30分、1、3、6、12、24時間後において心採血を施行し、同時に投与後の24時間尿も採取して尿量、F排泄量を測定した。なお血清中および尿中F濃度はイオン電極法にて測定した。さらにF投与24時間後の弗素クリアランス(C_F)、クレアチニンクリアランス(Ccr)そしてBUNも検討した。 結果)腎部分切除群において尿量はコントロール群の4分の3、F排泄量は約5分の3に減少していた。クレアチニンおよび弗素クリアランスは腎部分切除群はコントロール群に比し約2分の1に低下しBUNは約2倍に上昇していた。 次に血清中F濃度の経時的変化に関しては30分後は両群とも急速に上昇したが腎部分切除群の方がさらに高値を示した。以後下降し6時間後においてコントロール群はほぼ投与前値に回復したが腎部分切除群はコントロール群に比しその程度は遅延し12時間経過してもまだコントロール群に比し高値を示していた。24時間後は両群ともほぼ投与前値の30ng/ml前後を示したがやはり腎部分切除群が若干高値であった。
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