Project/Area Number |
07770273
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
荒井 由美子 東北大学, 医学部, 助手 (00232033)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 在宅 / 要介護老人 / 介護者 / 抑うつ症状 / 痴呆 |
Research Abstract |
宮城県A町(人口7000人、高齢化率19.0%)において保健婦の把握している要介護老人の主介護者(全29人)を対象に、介護者の抑うつ症状および関連すると思われる要因についての断面調査を行った。被介護者側の要因として、ADL、長谷川式スコア、異常行動のスケール、介護者側の要因として、年齢、介護期間、介護時間、保健福祉サービス利用の数を、介護者に対し自記式の質問票にて調査した。長谷川式スコアについては訓練をうけた保健婦が測定した。抑うつ症状に関してはCenter for Epidemiologic Studies Depression Scale(CES-D)の日本語版を用いた。 回答が得られえた25名の主介護者(男性5名、女性20名)の平均年齢は56.3才で、被介護者(男性9名、女性16名の平均年齢は72.6才、ADLの平均は41.3、長谷川式スコアの平均は12.4であった。続柄は妻6名、嫁10名、夫4名、娘3名、その他2名であった。 主介護者のCES-Dの平均得点は、14.4点であった。主介護者をCES-Dの得点16点をcut-off pointとして抑うつ症状であり群(13名)となし群(12名)の2群にわけ、上記の項目についてt-testにより比較した。被介護者に関するいずれのスコアに関しても、2群間で有意差はみられなかった。有意差がみられたのは利用している保健福祉サービスの利用の数のみであり(p=0.02)、ある群5.17、なし群2.77であった。さらに共分散分析にて年齢を補正してもこの傾向は変わらなかった。抑うつ症状のある者は、サービスを利用しないために、抑うつ症状を呈するようになった、あるいは、抑うつ症状があるためにサービスを利用できなかったという場合が考えられるが、今後縦断的に調査していずれの場合であるかを明らかにしていくことが必要であると考えられる。
|