Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
一般に企業活動において新しいプロジェクトを企画する際には、組織的な計画・立案作業を行う。しかし、産業保健活動分野においては、企業内の計画立案のレベルに達していないのが現状である。こういった背景から、本研究では「産業医サポートシステム;以下OPSS, Occupational Physician Support System」の開発を試みた。OPSSは、組織観察手法、対象集団選択、需要調査、優先順位決定、プログラム開発、企画書作成及びプレゼンテーション、実施中及び実施後の評価、報告書作成及び提出といった、8つの過程をもつ。それぞれの段階において開発された手法は以下の通りである。 組織観察及び対象集団決定:BITOP (Budget, Information, Time, Order, and key Person) 需要調査:OHQ (Observation, Hearing, and Questionnaire investigation) 優先順位決定:TCP (Time, Cost, and Populations at Risk) スタンダード設定:MIO (Merit, Impact, and Outcome) プレゼンテーション:時間区分による技法(3,20,40,90分による) OPSSは、対象集団の選択から評価までが全て一つのラインにつながったパッケージ型システムである。OPSSの特徴は以下の通りである。1)計画・立案の時点から対象者のニーズを綿密に把握することにより、プログラムを実施した受け入れ(Compliance)を向上させる効果が期待できる。2)評価において、企画段階で既にスタンダードを決めることにより、一貫性をもった評価を行うことが容易に可能である。3)従来の医学的データの変化のみを用いた評価と異なり、メリット、インパクトの因子を加えることにより、事業者や労働者の視点、そして社会的な視点を取り入れた。
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