消化管運動機能異常に対する体表刺激の意義に関する研究
Project/Area Number |
07770349
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Meiji College of Oriental Medicine |
Principal Investigator |
橋本 雅生 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 助手 (70268176)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 胃排出能 / 鍼刺激 / acetaminophen法 |
Research Abstract |
健常成人男子29名を対象に、胃排出能に及ぼす体表(経穴)への種々の刺激の影響を検討した。実験前日の午後9時以降絶食とした被験者に、前採血を行い、流動食200ml(OKUNOSA,(株)奥野)に、acetaminophen1.5gを混入し十分攪拌したものを服用させ、その後15分、30分、45分、60分、90分、120分の各時点で採血を行い、採取した血清のacetaminophen濃度をFPIA法を用いて測定し、その濃度曲線から胃内容の排出能を推測した。体表刺激部位は胃疾患の治療に用いられる径穴として下腿外側に位置する足三里(ST36)及び陽陵泉(GB34)を選択し、それぞれ鍼灸針(直径0.18mm)を10mmの深度まで刺入し、10分間放置した。以上の刺激を前採血直後に行う群と、刺激を行わないcontrol群の計3群においてacetaminophen濃度の相違を比較検討した(実験1、n=13)。また、実験1と同様に、胃排出能を最も反映していると考えられる、流動食服用後45分の時点のacetaminophen濃度を指標に、下肢(足三里、ST36)、腹部(中,CV12),および耳介への経皮的通電(TENS)の影響を検討した(実験2、n=16)。【結果】実験1;controlおよび陽陵泉への鍼刺激時の血中acetaminophen濃度曲線はほぼ同様の経過を示し、足三里刺激においては、刺激直後の15分の採血において、他の2群よりやや排出能の遅延する傾向がみられたが、有意差には至らなかった。実験2;流動食服用45分の時点でのacetaminophen濃度は、各TENS刺激およびcontrolのの間で有意差を認めなかった。【考察】これまで経穴刺激の胃機能に対する影響が多く報告されてきたが、今回の刺激方法では、健常成人男子の胃排出能に与える影響は少ないと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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