Project/Area Number |
07770352
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木内 喜孝 東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (20250780)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 大腸癌 / IGF2遺伝子 / 遺伝子刷り込み |
Research Abstract |
1.大腸癌においてIGF2遺伝子の刷り込みの喪失・弛緩について。 大腸癌手術症例70例について、検討可能な制限酵素ApaI多型性をヘテロに持つ症例をスクリーニングした。その結果21例の症例でApaI多型性をヘテロに持つことが判明した。さらに、この21例について腫瘍部DNAでIGF2遺伝子のloss of heterozygosity(LOH)が出現していないか検討したところ、21例中1例でIGF2遺伝子のLOHを確認した。以上より20例について、大腸癌におけるIGF2遺伝子刷り込みの喪失・弛緩の検討が可能であった。 前記20例について刷り込み状態の検討を行ったところ、腫瘍部において9症例で刷り込み喪失を確認した。この刷り込み喪失を確認した9例中7例で、正常大腸煙幕においてもIGF2遺伝子の刷り込みの喪失を認めた。今後この正常で認められた刷り込み喪失が、癌細胞のコンタミネーションによるものか、非担癌患者における検討を通して確認していきたい。 2.IGF2遺伝子の刷り込みの喪失・弛緩と、m-RNA及びペプチドレベルでの発現の検討。 前記IGF2遺伝子の刷り込みの喪失・弛緩を認めた9例についてドットブロッドで、m-RNAについて発現を検討したところ、7例で高発現を確認した。しかし、正常粘膜でIGF2遺伝子の刷り込みの喪失・弛緩を示した7例の正常粘膜では、IGF2遺伝子のm-RNAの発現は見られていなかった。
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