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潰瘍性大腸炎における自己大腸上皮細胞障害活性に関与するHLA拘束性の検討

Research Project

Project/Area Number 07770358
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Gastroenterology
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

杉村 一仁  新潟大学, 医学部・付属病院, 助手 (80270940)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords潰瘍性大腸炎 / Crohn病 / サイトカイン / HUVEC / 好中球 / 単球
Research Abstract

大腸上皮細胞の分離培養に関してはBATEN A(FASEB 1992)らの方法に準じ2例において施行したが、継代培養に移行することは現在の所成功するに至っていない。このため潰瘍性大腸炎患者単核球及び多核白血球の血管内皮細胞とのHLA非拘束性反応を検討し、これら末梢血に対する免疫調節による局所炎症の制御の可能性に関して基礎検討を行った。【方法】正常(NC)20例、潰瘍性大腸炎(UC)14例・Crohn病(CD)4例の末梢血を採取し、比重遠心法にて白血球分画を、さらにEロゼット沈降法にて非T細胞分画を分離しこれをCell Disk上に固定した臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)と反応させ、産生されるIL-1b,TNFa,IL-8を測定した。さらに分離されたT細胞に関し抗CD3抗体刺激による、増殖能を検討した【結果】末梢血より分離された非T細胞培養液中でのIL-1b・TNFa産生量はNC群UC群ともに少なく両者間で差を認めなかったが、HUVECと反応させた場合NC群に比しUC群で有意に前炎症性サイトカインが産生され(NC:IL-1b/678±534pg・TNFa/38.3±28.8pg、UC:1b/1345±455pg・TNFa/670.8±327.2pg)、これは疾患活動性に関係しなかった。またIL-8はHUVEC反応系に関してNC・UC群間に差は認めなかった。一方末梢血中のT細胞増殖能に関してはNC群とUC群で有意な差は認めなかった。【考察】IBDの末梢血中には活動性に関係なく活動準備状態の顆粒球・単球が多数存在しておりHUVECと反応すると多量の前炎症性サイトカインを産生するが、T細胞においては明かな活性化は証明されなかった。この事実は、潰瘍性大腸炎において前活性化状態にある顆粒球・単球が血管炎を介して炎症の進展・拡大に大きな意義を持っていると考えられ、これらの細胞群を除去する事により炎症の進展を阻止する可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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