Project/Area Number |
07770395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
宮本 兼吾 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30219810)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1995: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 大腸癌 / 遺伝子診断 |
Research Abstract |
症状の有無にかかわらず大腸ファイバースコープ(以下CFと略)の検査が施行された患者で直腸、結腸に腫瘍性病変を認めた症例を対象とした。今回の研究材料となる腫瘍性病変の採取にあたっては、あらかじめ患者本人あるいは保護者の承諾を受けた。CF下に腫瘍性病変と判断される病変に対し、その一部または病変全体を生検あるいはpolypectomyにて採取する。生検の場合はHE染色による病理組織診断用として検体採取部位近傍より別に1個検体を採取する。polypectomy材料については病理組織診断に支障をきたさない範囲で分割し採取した。検体はエッペンドルフチューブに入れた後、可及的すみやかに液体窒素で凍結し冷凍保存とした。当初生検による検体で実験を進めた結果、目的とするDNA採取量が少なく、polypectomy検体を用いた実験を先行させた。polypectomy症例10症例10検体を対象とした。凍結保存された検体をProteinase Kを用い組織融解させ、Fenol, Chrolofolmを用いてDNAの抽出を行った。p53についてはexon4-9までのprimerを持ちDNA Thermal cyclerによりPCRによるDNA増幅を行った。組織学的診断では5例がwell differentiated adenocarcinomaでいずれも深達度はmであった。3例がtubular adenoma with severe atypiaで、残る2例がtubular adenoma with moderately atypiaであった。癌病変の5例中4例にexon4-9のいずれかにp53のpoint mutationが認められた。腺腫症例ではsevere atypia症例の1例にp53のpoint mutationを認めたが、他の症例ではmutationは認められなかった。また、今回の実験とは別にgrowth factorの発現頻度についても同検体の組織切片を作製した上、染色法により検討を行っている。
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