アシアログライコプロテインのエンドサイトーシスならびに細胞内トランスポート
Project/Area Number |
07770408
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
原田 大 久留米大学, 医学部, 助手 (00241175)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | アシアロ糖蛋白 / 細胞骨格 / ライソゾーム / 肝細胞 |
Research Abstract |
肝細胞でのアシアログライコプロテイン(ASGP)のレセプターを介した取り込みと細胞内輸送機構を初代培養肝細胞を用い行った。ASGPの動態はASGPに金コロイドを結合させ、その動態を電子顕微鏡にて観察した。レセプターを介さない取り込みは西洋ワサビペルオキシラーゼ(HRP)を用いて行った。細胞内の種々の因子の役割を検討するため微小管の阻害剤であるコルヒチン、微細線維の阻害剤であるサイトカラシンB、エンドゾームやライソゾーム内の低いpHを上昇させるためにクロロキン、バフィロマイシンA1の影響を検討した。コルヒチンはASGPの取り込みを阻害し細胞内輸送をも阻害したが、HRPの細胞内輸送は阻害しなかった。サイトカラシンBはASGPとHRPの取り込み、細胞内輸送ともに影響を与えなかった。クロロキンとバフィロマイシンA1はASGPの取り込みを阻害したが、HRPの取り込みは阻害しなかった。以上より微小管はASGPの取り込み、細胞内輸送に重要な役割を演じていると考えられ、微小管が阻害されるアルコール性肝障害ではこの機構が影響を受けると考えられる。微細線維はこの機構への関与は少なく微細線維が障害される胆汁うっ滞の状態ではこの機構はあまり影響を受けないと考えられた。エンドゾームやライソゾーム内の低いpHもASGPの取り込みには重要であったことより、このpH勾配が障害されるような病態でもこの機構に障害がおよぶと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)