肺胞上皮細胞株における水チャンネルの発現とステロイドホルモンによる誘導
Project/Area Number |
07770418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
稲瀬 直彦 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60262185)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 肺胞上皮 / 水チャンネル / AQP3 / ステロイドホルモン / デキサメゾン |
Research Abstract |
肺胞細胞におけるステロイドホルモンによる水チャンネル(AQP-3)の誘導を解明することを目的として研究を行った.ヒト肺胞細胞株(A549Cells)を継代培養し、confluentになったところでdexamethasoneを加え培養した。その後RNAを抽出し、AQP-3のcDNAをprobeに用いてNorthernblotを行った。Dexamethasoneは、10^<-9>から10^<-6>Mの範囲で濃度依存的にAQP-3の発現をup-regulateし、Time courseの実験によりAQP-3の発現はdexamethasoneの刺激後約8時間後にピークを示した。また、転写阻害薬(actinomycinD)によりAQP-3の発現は抑制され、翻訳阻害薬(cycloheximide)によりむしろsuper-induceされることがら、AQP-3はdexamethasoneのprimary response geneであることが示唆された.水の移動(volume flow)については、当初A549 cellsをculture dish内に組み込んだtrans-well上で培養し、trans-well内外で2-4倍の浸透圧差をつけた上でtrans-wellの上層には^<14>C-inulinを加え、濃縮により経時的なradioactivityの上昇を測定することによりvolume flowの指標とすることを検討したが、細胞が完全にtightにならなかったことから指標として用いず、代わりにstopped-flow light-scatteringmethodによる細胞レベルでの水透過性について検討した。これまでの予備実験により、dexamethasone(10^<-7>M)によりA549 cellsの水透過性は1.5-2倍上昇することが示された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)