Project/Area Number |
07770454
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
坂井 研一 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (00263583)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 一酸化窒素 / AMPA受容体 / 線条体 |
Research Abstract |
従来の研究では、脳虚血時に中枢神経系の障害を生じる機序として、グルタミン酸受容体サブタイプであるNMDA,AMPA受容体の刺激が重要とされている。またグルタミン酸の神経毒性が、一酸化窒素により仲介されるという仮説が提出されている。一酸化窒素とグルタミン酸の関係を明らかにすることで新たな神経細胞障害の予防法が開発できる可能性があると思われるので、このAMPA受容体の脳内一酸化窒素(NO)産生に及ぼす役割をin vivo microdialysis法を用い検討した。 対象と方法:SD系雄性ラットの線条体に透析プローブを挿入固定した。術後、24時間以上あけてプローブを人工髄液で灌流し、無麻酔下で自由に動き回っているラット脳から20分おきに透析液を回収した。回収された透析液に含まれるNO代謝物であるNO_2^-とNO_3^-を還元カラムを通してNO_3^-をNO_2^-に変えた後、グリース反応法を用い測定した。灌流の途中、AMPA受容体作動薬であるAMPAを0.1mMと1mMの濃度で負荷し、負荷前後でのNO_2^-+NO_3^-の濃度の変化を検討した。 結果と結論:灌流液にAMPA0.1mMを加えてもNO_2^-+NO_3^-濃度の変化は認められなかった。AMPA1mMでは、NO_2^-+NO_3^-濃度の上昇が認められた。脳内NO産生にAMPA受容体の刺激が関与することが示唆された。今後、同じ手法を用いグルタミン酸受容体作動薬だけでなく遮断薬投与前後での一酸化窒素の変化を線条体と海馬で検出する予定である。そして、神経細胞死におけるグルタミン酸系ニューロンと一酸化窒素合成系の相互関係を調べる。
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