糖尿病性ニューロパチーの疼痛発現に関する組織化学的検討
Project/Area Number |
07770464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurology
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
冨保 和宏 北里大学, 医学部, 助手 (30255351)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 糖尿病 / 疼痛 / カルシトニン遺伝子関連ペプタイド / チアミンモノフォスファターゼ / 免疫組織化学 / 酵素組織化学 / 脊髄後角 / 脊髄神経節 |
Research Abstract |
モデル動物作成:ストレプトゾトシン投与糖尿病ラット(血糖値300〜400mg/dlの確認をもって糖尿病と確認) 15匹作成(STZ-DMと略す)。遺伝性糖尿病ラットに関しては供給不安定につき実験対象から除外した。 組織化学検索結果(Calcitonin-gene related peptideならびにThimaine monophosphatase) Calcitonin-gene related peptide (CGRP) :痛覚伝達に関係する脊髄後角・脊髄神経節を対象として痛覚伝達のmediatorとして位置ずけられているCGRPの局在を抗CGRP抗体を使い免疫組織化学的に検討した。STZ-DMにおける抗CGRP抗体の局在は脊髄後角第一・二・五層に認められた。神経節細胞においては大・小細胞いずれも認められた。抗体活性は正常コントロールに比して差がなかった。抗体活性に差がなかった事が、包理後法という組織化学的処理過程にある可能性を考慮し、凍結超薄切片法による検討を行った。この検討の過程でCGRPの細胞内小胞体での微細局在を明らかにした(Bioimage 1996年 4巻)。 Thimaine monophosphatase (TMPase) : TMPaseは脊髄後角第二層と脊髄神経節小型細胞にのみ局在し、痛覚伝達に密接な関係が指摘されている。STZ-DMにおいても正常コントロールと同様の局在(脊髄後角第二層と脊髄神経節小型細胞)を示した。超微細形態学的にはTMPaseは小型細胞内においてゴルジ装置トランス部とVesicle様小体にその局在を認めた(正常コントロールにおいてはゴルジ装置のみに局在)。Vesicle様小体数の定量的計測は実施し得なかったが、今後定量的な検討は糖尿病における痛覚発現機序解明につながるものと思われた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)