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小児がんで死亡した患児の親(家族)の心理的分析と支援に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07770624
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Pediatrics
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

稲田 浩子  久留米大学, 医学部, 助手 (90223221)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywords小児がん / 死亡 / ターミナルケア / 追悼の会 / 家族支援
Research Abstract

一般に、末期から死亡時において、悲しみはあるものの患児の苦痛を取り除けた事に対する安堵感も得られていた。しかし、日常生活に戻るにつれて児がいなくなったことの寂しさや喪失感が大きくなるようだ。亡くなった児が年長児の場合、他に兄弟がいない場合や既に独立している場合などは、他に幼少児がいて手が掛かる場合に比べて特にそれが顕著に現れ、立ち直るまで長時間を要する場合が多い。また、闘病期から末期、死亡後の過程に於て、家族の絆が強まる場合と、逆に意見の相違からバラバラになる場合が見られた。
子供の死を受容するまでには、いろいろな心理的な葛藤や怒りが出現するが、その程度には個人差が大きく見られた。大抵の場合は、家族や友人に相談されていたが、一緒に病院で闘病生活を送った友人が支えになっている場合も少なくなかった。また、死亡までの経過や原因について医師に繰り返し尋ねることにより納得し、受容できるケースも見られた。ターミナル期を支えあう人間関係は、一朝一夕にできるものではなく、ターミナル前からの信頼関係が基本となっていた。しかしながら、誰にも相談できず、一人で考え込んでいたケースも見られ、現在の医療システムで重きをおかれていないソーシャルワーカーやケースワーカー、心理療法士などのシステムの確立が必要と思われた。
追悼の会の開催にあたっては、同じ苦しみを味わった者達が集まるというだけでなく、亡くなった児を敬い、その日を出発点として、また一年頑張るといった意見も見られ、大変有意義とする意見が多かった。
今後、さらに検討を重ねて行きたいと考えている。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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