Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
IFN-γによる皮膚表皮細胞ICAM-1,HLA-DRの発現誘導時にsphingolipidが何らかの修飾因子となっているかを検討した。培養細胞は正常表皮培養細胞を用いた。IFN-γによる皮膚表皮細胞ICAM-1,HLA-DRの発現の検索は,flow cytometryによった。細胞浮遊液をFITC-抗ICAM-1mAbとPE-抗HLA-DRmAbで反応させた。解析はConsort30で行い,logで示した蛍光強度の平均値を比較検討した。RT-PCRはGene Amp RNA PCR kitを用いた。sphingosine,ceramide単独では表皮細胞にICAM-1,HLA-DRを発現させなかった。また,IFN-γとの併用によって,IFN-γの効果を促進させなかった。次に,sphingolipidの合成阻害剤であるL-cycloserine,fumonisinB1の存在下で96時間培養して後,IFN-γで刺激したところ,IFN-γの効果を抑制した。この抑制効果はglycosphingolipidの合成阻害剤であるPDMPでは認められなかった。さらに,L-cycloserine,fumonisin B1で前処置した後,IFN-γとともに,ceramideとsphingosineを加えたところ,L-cycloserineによる抑制効果をceramide,sphingosineともに軽減したが,fumonisin B1によるそれはceramideによってのみ軽減された。RT-PCRを用いた検索でもL-cycloserineはIFN-γにより誘導されたICAM-1,HLA-DRのmRNAレベルを減少させ,さらにその効果はceramideとsphingosineにより抑制された。これらの結果から,IFN-γによる培養表皮細胞ICAM-1,HLA-DR発現へのceramideの関与が示唆された。
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