Project/Area Number |
07770714
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Kitasato Institute |
Principal Investigator |
秋山 真志 社団法人北里研究所, 北里研究所病院・皮膚科, 研究員 (60222551)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 毛嚢 / バルジ / 血小板由来成長因子 / 幹細胞 |
Research Abstract |
1,形態学的観察用および免疫染色用のヒト胎児皮膚材料の準備 皮膚に異常が及ばない他の臓器の障害により自然流産、または、人工中絶されたヒト胎児のなかで、皮膚組織の研究への利用について両親の同意が得られた胎児(胎生90日から140日)より、四肢、躯幹、頭部の皮膚の組織材料を採取した。採取した皮膚組織材料を直ちに細切し、形態学的観察用および免疫組織化学・蛍光抗体法用に分けて、それぞれ処理を行なった。毛嚢のバルジが明瞭な時期のヒト胎児数例の皮膚材料を入手した。 2,血小板由来成長因子(PDGF)A鎖、B鎖、およびその受容体(α受容体、β受容体)の局在の免疫組織化学法および免疫蛍光抗体法による解明 凍結切片を、avidin-biotin complex法にて、PDGFA鎖、B鎖それぞれに対するポリクローナル抗体を用いて染色した。その結果、内毛根鞘およびバルジにPDGFA鎖、B鎖とも陽性であった。さらに、PDGFαβ受容体に対するモノクローナル抗体を用いて観察した。その結果、毛嚢周囲の真皮にPDGF受容体は、局在していた。これは、種々の報告されているデータを支持するものであった。 3,今後の研究の展開に関する計画 PDGFおよびその受容体が、毛嚢上皮およびその周囲の真皮にそれぞれ存在しているのが、免疫染色の結果より明らかになった。この局在が確認されたPDGFが、外来性のものか、バルジの細胞によって実際に合成、分泌されているものかが、今後のIn situ ハイブリダイゼーション法にて明らかになる。この結果、バルジとその関連組織の成長調節に、PDGFが、どこで、どのように働いているかの解明をめざす。
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