Project/Area Number |
07770724
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
坂田 耕一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10235153)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 多剤耐性 / 放射線感受性 / スフェロイド |
Research Abstract |
1 まず、多剤耐性細胞LZ(チャイニーズハムスターV79細胞の多剤耐性株)と親株のV79細胞を用いて、単層培養において、生存率曲線を求めた。親株のV79細胞のD0(平均致死線量)は、160cGyで、n(外挿値)は、7.0であった。ところが、多剤耐性細胞LZのD0は、122cGyで、n(外挿値)は、12.0であった。これは、LZのほうが、亜致死障害の回復能は大きいが、より放射線感受性が大きいことを意味している。 2 V79細胞とLZ細胞を用いて、直径100μmの小さなSpheroidを作成し、アドリアマイシン感受性を比較した。V79細胞とLZ細胞とも、Spheroidのほうが、単層培養より、アドリアマイシン抵抗性であった。次に、多剤耐性細胞のアドリアマイシン抵抗性を減弱させる薬剤として知られているベラパミールをアドリアマイシンと併用した所、単層培養においては、LZ細胞のアドリアマイシン感受性は、IC50(生存率を0.5に低下させるのに必要なアドリアマイシン濃度)で比較すると、22μg/mlから1.0μg/mlに低下し、22倍の増感率が得られたが、Spheroid培養では、IC50値は、48から28にしか低下せず、増感率はわずか、1.7であった。ノーザンブロット及びウエスタンブロットで、単層培養及びSpheroidにおけるP-糖蛋白質のmessage及び他の白質量を分析したが、差がみられず、上記のSpheroidのアドリアマイシン及びベラパミール抵抗性の原因は、現在の所、不明である。 3 今年度は、V79細胞とLZ細胞のSpheroidを用いて、その放射線感受性を単層培養と比較する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)