MRフルオロスコピーを用いた睡眠時無呼吸症の病態解析
Project/Area Number |
07770730
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
深津 博 名古屋大学, 医学部, 助手 (70228865)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 閉塞性睡眠時無呼吸症候群 / MRフルオロスコピー / AHI |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者の睡眠時の上気道の閉塞状況をMRフルオロスコピーの動画像を用いて詳細に検討した。具体的にはOSAS患者20名につき昼間、自然睡眠下に検査を行い閉塞部位、閉塞頻度、閉塞持続時間、再開通の様式を視覚的に判定し、別に行った終夜ポリソムノグラフィーにおける重症度指標(Apnea-Hypopnea Index)との相関を調査した。 閉塞部位は軟口蓋後部単独型(Rp単独型)が11例、軟口蓋後部単独と軟口蓋後部と舌後部の同時閉塞が混在して見られる型(Rp+Rg複合型)8例、舌後部単独閉塞型(Rg単独型)が1例であった。Rp単独型の閉塞回数は平均16.6回/30min.、持続時間は11.3sec、Rp+Rg複合型では閉塞回数は平均21.4回/30min.、持続時間は16.3secであり、いずれもRp+Rg複合型の方が有意に長かった。またAHIはRp単独型で26.4、Rp+Rg複合型で37.8と後者の方が重症の所見を示した。Rg単独型の一例はダウン症で巨舌を有する症例であり軟口蓋よりも舌が背側に位置するため特殊な閉塞形態を示した。 今回の検討ではOSASの重症度とMRフルオロスコピーの所見との間に密接な関係があることが示された。特に閉塞部位とAHIとの関係が興味深く重症度の判定、治療効果の判定、手術の適応・術式の決定などに従来の方法では得られなかった重要な上方を提供し得ると考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)