肺野末梢肺癌の鑑別診断のための画像解析の研究(肺小葉構造との関係に基づいて)
Project/Area Number |
07770744
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
小林 琢哉 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80263903)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 肺癌 / 伸展固定肺 / 高分解能CT / 肺既存構造 |
Research Abstract |
(1)高分解能CTにおける肺野末梢部肺癌の診断能の向上の一助とするために、私どもは肺癌手術症例の伸展固定肺標本を用い、腫瘍組織と肺既存構造の関係を解析した。16例の肺野末梢部肺癌の手術肺の伸展固定肺標本を作成し、これを用いて、腫瘍辺縁と肺動脈、気管支、肺静脈、小葉間隔壁といった肺既存構造との関係を解析、4種類のパターンに分類した。腫瘍辺縁が既存構造により明瞭に境界されるType1が46%に認められ、そのうち40%は腺癌においてみられ、特に低分化型腺癌に特徴的であった。扁平上皮癌ではType1は中分化型、低分化型に多くみられた。既存構造が腫瘍内部に貫通し辺縁にnotchをつくるType3は扁平上皮癌に多く47%を占めた。notch形成のみられないType4の58%は腺癌であり高分化型線癌に多い傾向であった。本研究は高分解能CT所見からの肺野末梢部肺癌の組織型の推定に有用な情報をもたらすものと考えられた。以上の結果は日本胸部疾患学会誌に掲載された。 (2)同様の手法を用い、肺癌における気管支と腫瘍とそれに関与する気管支の形態について解析し、結果を第55回日本医学放射線学会総会に発表予定である。 (3)高分解能CT上広範なスリガラス陰影を呈した稀な細気管支肺胞上皮癌におけるCT-pathologic correlationを伸展固定肺を用いて行い、結果をJournal of Computer Assisted Tomographyに投稿中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)