In Situ hybridization法での抗精神病薬投与による脳内NMDA受容体mRNAの変化について
Project/Area Number |
07770809
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
高畑 龍一 大阪医科大学, 医学部, 助手 (70247857)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | NMDA型受容体 / ノーザンブロット / ラット / スルピライド |
Research Abstract |
NMDA型受容体はグルタミン酸受容体の一つであり、その拮抗剤であるフェンサイクリジンが精神分裂病様の症状を発現させることから、精神疾患との関連が注目されている。スルピライドはドーパミンD2受容体拮抗剤であるが、その遮断効果は速やかに見られるのに対して、症状改善には数週以上の時間を要することから、他の神経伝達系への関与も考えられる。今回の目的であるIn situ hybridiz ation法による抗精神病薬の脳内NMDA受容体mRNAに及ぼす影響について検討するために、その前段階としてノーザンブロット法を用いて、ラットに抗精神病薬であるスルピライドの急性および慢性投与を行い、NMDA型受容体のmRNAの変化について検討した。スルピライドおよび対照として生理食塩水を投与したWistar系ラットの全脳を2時間後に取り出し、全脳をホモジェナイズしてtotal-RNAを抽出。NMDAR1、R2A、R2B、R2Cそれぞれの合成ヌクレオチドプローブを^<32>Pで標識、ノーザンブロット法によって各サブユニットのm-RNAを検出し定量化した。その結果、スルピライド急性投与により、NMDAR2A、2Bのm-RNAの発現量が有意に減少した。一方、慢性投与において、R2Am-RNAの発現量が有意に増加した。今回の結果から、スルピライドはNMDA型受容体のうち、主にR2A、2Bに作用すること、また、急性および慢性投与によりその作用は全く異なる可能性が示唆された。以上の結果について、第25回日本神経精神薬理学会年会(1995.10.16-17)において報告した。今後、脳内における詳細な変化を観察するためにIn situ hybridization法を用いて抗精神病薬の脳内NMDA受容体に及ぼす影響について検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)