Project/Area Number |
07770856
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内丸 薫 東京大学, 医学部附属病院(分), 助手 (60251203)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 巨核球 / 分化 / TPA / サイクリンE / p21 |
Research Abstract |
巨核球系細胞株MEG01sでTPAによる分化誘導時の各種サイクリン蛋白の発現をウエスタン解析により検討した。昨年度のノザン解析での結果と同様、サイクリンE蛋白を発現して細胞周期を停止し、これはimmunocytochemistryでも確認された。thymidne-aphidicokinによる細胞周期同調系においては、G1-S移行期から細胞周期進行に伴いサイクリンE蛋白は発現レベルが減少した後、G1期に再上昇し、再周期進行は停止した。これは、TPAがS期からG1期への再周期進行を阻害せず、サイクリンE蛋白発現以降の機構に作用していることを示唆している。cdkについては、cdk1,cdk2, cdk4のmRNAレベルには変化は認められず、蛋白量は、cdk2はごく軽度増加したが、cdk4には変化が見られなかった。従って、この細胞周期停止は、サイクリンもしくはcdkの発現の低下ではなく、その活性の抑制によることが想定され、cdk抑制因子p21/cip1の発現を解析した。p21ははTPA添加1時間後からmRNAレベルの、4時間後には蛋白量の上昇が見られた。その発現レベルはTPA用量依存性で、増殖抑制と平行していた。以上から、TPAによる増殖抑制にp21によるcdkの活性抑制が関与していると考えられた。他の巨核球系細胞株(CMK, HEL, Meg-J, MOLM-1)の解析では、MOLM-1を除き、TPAによる増殖抑制にサイクリンEの発現を伴い、同時にp21蛋白が誘導された。以上から、巨核球の分化へのp21の関与が示唆された。現在TPA添加時のサイクリンE複合体の活性を検討中である。また、骨髄穿刺液から得られる正常巨核球、さらに巨核球コロニーを用いてimmunocytochemistryによりサイクリンE、p21の発現を検討し、正常巨核球分化過程における細胞周期関連因子の制御について検討を進める予定である。endomitosisの分子機構については、有意な結果を得ることができなかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)