骨髄間質細胞との共培養法を用いた臍帯血未分化幹細胞の同定および増幅システム
Project/Area Number |
07770874
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
郡司 勇治 自治医科大学, 医学部, 講師 (90245043)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | Card blood / Stem Cell / LTC-IC / Premature infant |
Research Abstract |
臍帯血の造血前駆細胞は未熟な造血幹細胞を多く含むことから基礎的研究としても臨床応用としても注目されており、たとえば、正期産児の臍帯血を用いてFanconi貧血等の移植治療が行われている。しかし、早期産児の臍帯血についてはその生物学的特徴は明らかにされていない。そこで未分化造血幹細胞(LTC-IC)を含めた造血前駆細胞については長期培養、コロニー形成能、表面抗原の発現など調べ早期産児臍帯血の特徴を検討した。 1)先ず幹細胞を含む造血前駆細胞が発現していると考えられるCD34分子を発現している細胞の割合を早期産児および正期産児の臍帯血でで比較したところ差は認めなかった。 2)次に各臍帯血よりFACSを用いsortingしたCD34陽性細胞をコロニー形成法を用い検討したところ顆粒球系前駆細胞であるGMコロニーは早期産正期産児で差はなかったが、赤芽球系前駆細胞と考えられるBFU-Eおよび、より未分化と考えられるMixコロニーは早期産児臍帯血のCD34陽性細胞により多く存在した。 3)ヒト骨髄より作成したストローマ細胞と造血前駆細胞を共培養するとCFCより未分化な造血前駆細胞は5週をこえてコロニー形成能を維持し、この時のコロニー数が最初の段階の未分化造血前駆細胞(LTC-IC)を定量的にあらわすことが証明されている。このLTC-ICの検討を各臍帯血由来のCD34陽性細胞を用い検討したところ早期産児臍帯血により多く含まれていた。 4)また、我々は骨髄血ではCD34陽性細胞中KIT弱陽性,Fas陰性分画に未分化造血前駆細胞が存在することを報告してきたが、臍帯血におけるこれら表面抗原の発現を検討したところ、より未分化な造血細胞がenrichされていると考えられる早期産児CD34陽性細胞でKIT陰性(含む弱陽性)、Fas陰性細胞の割合が低かった。今後は早期産児臍帯血を用いたex vivoでの幹細胞増幅の可能性を検討する。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)