Project/Area Number |
07770897
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡宮 裕 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20245476)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | メサンギウム細胞 / 圧負荷 / エンドセリン |
Research Abstract |
【目的】高血圧に伴う糸球体硬化の一因として糸球体内圧の上昇が想定されるが、この体外モデルとしては静的負荷がstretch-relaxation刺激より適していると考えられる。この方法を用いて、メサンギウム細胞の増殖因子、基質合成促進因子であるエンドセリンの分泌への静的負荷およびアンジオテンシンIIの効果を検討した。【方法】静止期の培養ヒトメサンギウム細胞をCO_2培養容器内に収容したステンレス製の耐圧容器(内容量10l)内に置き、容器内部を培養器内の5%CO_2と平衡させた。その後耐圧容器を密閉し窒素ガスを注入し、これにより容器内のO_2、CO_2分圧、pHを変化させることなく培養細胞に0〜120mmHgの慢性の静的圧を負荷した。48時間のincubation後、培養上清中のエンドセリンンをELISAにて測定した。【結果】圧負荷のない状態では、メサンギウム細胞は48時間に469±145pg/mgのエンドセリンを分泌し、この時アンジオテンシンII(>10^<-10>M)を加えると、エンドセリン分泌は用量依存性に増加した。加圧下では細胞数は増加したが、エンドセリン分泌は用量依存性に減少した。(80mmHg加圧時、対照の68%)。アンジオテンシンIIへの反応性は圧負荷時にも保たれていた。【結論】圧負荷によりメサンギウム細胞の増殖は促進されるものの、そのエンドセリン分泌は減少しており、糸球体内圧の上昇はエンドセリンを介する細胞増殖、収縮をむしろ防御的に抑制している可能性が示唆された。
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