ラット腎尿細管基底膜側細胞膜(BLM)におけるアドレノメジュリン(AM)受容体の特性
Project/Area Number |
07770914
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
筬島 明彦 産業医科大学, 医学部, 講師 (50248564)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 腎尿細管基底膜側細胞膜 / cAMP / アドレノジュリン / カルシトニン遺伝子関連ペプチド / アミリン / 受容体拮抗剤 |
Research Abstract |
<目的>ヒト褐色細胞腫より発見されたadrenomedullin (AM)は、血小板cAMP及び血管平滑筋cAMPの上昇を介して降圧効果を発揮する新しいペプチドであり、構造上強力な血管拡張作用を持つcalcitonin gene-related peptide(CGRP)及びamylinとホモロジーを有することが知られている。近年、AMはCGRPと同様に腎組織に存在すること、また腎機能調節に関与することなどが報告されている。そこで今回、BLMを用いてAM,CGRP,amylinのcAMP産生に及ぼす効果を比較し、受容体の存在優位性について検討した。<方法>BLMを単離し、以下の実験を行った。(1) BLMにおけるcAMP産生に及ぼす三者ペプチドの比較 (2) (1)に対するAM受容体拮抗剤AM [22-52]の抑制効果 (3) (1)に対するCGRP受容体拮抗剤CGRP [8-37]の抑制効果 (4) (1)に対するamylin受容体拮抗剤amylin [8-37]の抑制効果<結果> (1) AM,CGRP,amylinの三者ペプチドは濃度・時間依存性にcAMPを上昇させ、EC_<50>濃度はそれぞれ10^<-9>M,10^<-7>M,10^<-7>Mであった。(2) AM及びCGRP依存性cAMPに対するAM [22-52]のIC_<50>濃度は、それぞれ10^<-6>Mであったが、amylin依存性cAMPに対する抑制効果は認めなかった。(3) AM,CGRP,amylin依存性cAMPに対するCGRP[8-37]のIC_<50>濃度は、それぞれ5X10^7M,5X10^7M,10^<-6>Mであった。(4)三者ペプチド依存性cAMPに対してamylin [8-37]の抑制効果は認めなかった。<考察>AM受容体の存在優位性とamylinのCGRP受容体を介する情報伝達機構の存在が示唆された。また、AM [22-52]は非選択的にAM又はCGRP受容体に結合している可能性が考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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