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腹部大動脈瘤の発症・進展にはたすサイトカインおよびメタロプロテネースの役割

Research Project

Project/Area Number 07770959
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General surgery
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

大木 隆生  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (50260948)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords腹部大動脈瘤 / サイトカイン / メタロプロテネース / 家兎
Research Abstract

10羽のNew Zealand White Rabbitをネンブタール麻酔下に開腹し、腹部大動脈を露出した。実体顕微鏡下に計測の結果、動脈外形は平均4.8±0.6mmであった。約2cmにわたり外膜周囲の組織を剥離し、中膜に側孔付のカテーテルを動脈の長軸方向に沿うように縫着した。この結果、動脈外形は平均0.2±0.1mm拡大した。家兎を2群に分け、サイトカイン投与群のカテーテルに接続した体内埋蔵型微量注入ポンプにはIL-1β(100mg/ml)を200μl入れ、対照群には生理的食塩水を同量入れた。術後第4週目に血管造影を施行し、動脈内計を計測した結果、サイトカイン投与群では3.0±0.3mmと対照群の2.8±0.3mmに比して拡大する傾向にあったが、統計学的に有為差は見られなかった。開腹所見では、対照群の1例にポンプの感染を認めた。サイトカイン投与群の大動脈周囲にはサイトカインにより誘発されたと考えられる炎症所見がみられ、2例で小腸の癒着が見られた。動脈外径はサイトカイン投与群で平均5.2±0.8mmと対照群の4.9±0.6mmに比して大きい傾向にあった。10%フォルムアルデヒドにより圧付加潅流固定を施した後に標本を採取し、パラフィン切片を作製した。エラスチカ染色を施し観察した結果、サイトカイン投与群の外膜、中膜には浮腫性の変化と細胞浸潤を認めた。抗アクチン、抗PCNA抗体とABC法による免疫染色では、サイトカイン投与群により多くの増殖が認められ、これらの細胞は抗アクチン抗体に陽性の平滑筋細胞と判明した。本研究では統計学的に有為ではなかったものの、サイトカイン投与により動脈瘤様変化が起こることが確認され、さらにこの現象の機序として炎症性細胞の侵潤と平滑筋細胞の活性化が関与していることが示唆された。今後は、動物数をさらに増やし、より長期の観察が必要である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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