Project/Area Number |
07770961
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
立原 啓正 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20236540)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 自家静脈移植術 / 動静脈シャント / 血行再建術 |
Research Abstract |
シャントモデル作成:全身麻酔下に雑種成犬(n=8、体重20±4kg)の一側下肢の表在静脈と下腿動脈を露出し、両血管を6mm人工血管で吻合し、動静脈シャントを作成した。シャント作成後に静脈の中枢側の血流をトランジット型血流計で計測すると、176±40ml/minであった。この人工血管に、その血管径を縮小するコンストリックターを縫着し、任意の血流量を得ることができた。高流量群は血流量を150ml/minに、低流量群は50ml/minに設定した。術中に静脈外径を測定した結果、両群に差はなく平均3.2mmであった。また、血管造影にて計測した静脈内腔は平均2.8±1.5mmであった。術後4週目に、再度麻酔し、同血管を露出した。低流量群の4例は全例血栓性に閉塞していたが、高流量群は全例開存していた。血管造影にて計測したシャント静脈口径は、平均5.2±1.5mmと術直後に比して有為に拡大していた。 自家静脈移植:上記血管造影に引き続き、両側下肢に自家静脈バイパス術を施行した。一側にはシャントにて拡大させた静脈を移植し、対照となる対側下肢にはシャント拡大させていない静脈を用いた。中枢、末梢側とも吻合は端側吻合とし、大腿動脈の中央部で同血管を縛り閉側させ、自家静脈移植のモデルとした。術直後に測定したグラフト血流量は対照群の15±8ml/minに比して、シャント群では28±15ml/minと高い傾向にあった。術後4週目に再度血管造影を施行した結果、シャント群は3肢開存していたが、対照群では1肢しか開存しておらず、本モデルでは術前にシャントを造設することの意義が示された。有意差を見い出すにはさらなる症例数の追加が必要である。
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