Project/Area Number |
07770968
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
上田 晃一 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90257858)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 再灌流障害 / 接着分子 / セレクチン |
Research Abstract |
研究目的 脈管茎における接着分子のうちセレクチンファミリーは炎症反応に強く関係しており、白血球の血管内皮細胞への強固な接着よりも、その前におこるローリング現象に関与している。セレクチンの阻害剤であるSulfatidesを用い、虚血後再灌流時に生じる一連の白血球の反応を抑制し、白血球を介する再灌流障害を抑制することが可能であるかについて、実験的に検討した。 研究方法 雄性、Lewisラット10週齢300gを使用、ネンブタール腹腔内麻酔後、腹部に浅下腹壁動静脈を血管茎とする3×4cm大の島状皮弁を作成する。下記の2群(それぞれn=8)にわけて大腿動静脈を、茎の中枢と末梢の2箇所でクランプし、10時間後に解除して再灌流を行なう。術後5日目に皮弁を写真撮影し、画像解析装置を用いて生着面積を計算する。 I群 皮弁挙上直前にSulfatides 1mg+Albumin 1mgを生食で溶かして0.1mlとしたものを静脈投与する。 II群 コントロール群 Albumin 1mgを生食で溶かして0.5mlとしたものを静脈投与する。 実験結果 I群 生着面積は皮弁全体の59.8+11.2%であった。 II群 生着面積は皮弁全体の42.9+9.1%であった。 IとII群間には、P=0.01で統計学的に有意差を認めた。 考察 以上の結果より、Sulfatidesを用いることより、虚血後再灌流時に生じる一連の白血球の反応を抑制し、白血球を介する再灌流障害を抑制することが可能であると考えられる。
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