胎児頭蓋冠および前頭蓋症の発育に関する研究 -膜内性および軟骨内骨化の組織学的発声学的比較と頭蓋狭窄症症候群への臨床応用-
Project/Area Number |
07770969
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
久徳 茂雄 関西医科大学, 医学部, 助手 (70247914)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 胎児 / 頭蓋症 / 頭蓋冠 / 骨発育 / 縫合 |
Research Abstract |
実体顕微鏡下に発声12週より9カ月までの胎児20体の頭部を解剖し、胎児頭蓋顔面の発育・成長とくに胎児頭蓋冠および前頭蓋底の発育について以下の項目について研究・検討した。1)胎児の頭蓋顔面の発育、2)胎児の頭蓋冠及び前頭蓋底の発育(1.前頭蓋底各部の計測:盲孔-交叉溝間距離、篩板長、前床突起幅、左右前床突起-pterion間距離等11項目,2.縫合部の組織学的検索:頭蓋冠縫合(前頭縫合、矢状縫合、鱗状縫合)および前頭蓋底縫合(前頭蝶形縫合、蝶形篩骨縫合))、3)胎児の鼻・上口唇の発育(矢状断組織の検討)、4)胎児の頭蓋眼窩骨の発育(1.眼窩発育の計測,2.眼窩外側壁のマクロ解剖,3.Nasionのマクロおよび組織解剖:鶏冠、鼻骨、中隔軟骨等傍正中組織を含めた鼻前頭縫合付近)、5)胎児の口蓋の成長、6)胎児頭蓋冠板間層の発生(経週的なマクロおよび組織学的検討)、7)胎児頭部顔面軟部組織計測。以上を小児頭蓋奇形外科-とくに頭蓋狭窄症症候群-の臨床において単純型の頭蓋狭窄症(斜頭、舟状頭、短頭など)および頭蓋顔面骨異形成症症候群(Crouzon病、Apert症候群、Pfeiffer症候群など)の臨床において文献的考察を加味し、論文を作成中である。眼在までの研究結果を下記に示す。1)胎児頭蓋冠および前頭蓋底の組織学的発育は縫合部での観察により、各々の膜内骨化、軟骨内骨化の経時的変化を呈した。2)頭蓋眼窩境界部のマクロ解剖により、眼窩外側壁では胎生後期でもなお縫合部の骨化は見られず、この部位での頭蓋顔面の骨成長調節が生後に及ぶことが示唆された。3)Nasion周囲の矢状断組織の経時的変化の検討により、この部位の骨発生では鼻骨が前頭骨に遅れ、crista galliは後方移動することが確認された。4)胎児頭蓋冠板間層は発生20週胎児の前頭骨に出現し、これを組織学的にも確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)