Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Research Abstract |
[目的]肝と線溶系との関係は重要な役割があり、また年齢が肝切除時の重要な予後因子であるように肝再生には加齢による変化が予想される。これらの関係を明らかにするために線溶酵素ur okinase type plasminogen Activater(以下uPA),tissue type Plasminogen Activater(以下tPA)その特異的なlnhibitorであるPlasminogen Activater lnhibitor type 1(以下PAl-1)の肝組織中のmRNAの肝切除施行による変動をNorthern blot analysisにて検討した。 [方法]Wistar系雄性ラット生後8週齢(Young群)と52週齢(Aged群)の2群を用いて約70%肝切除を行なった。切除前,切除後1,2,4,8,24時間の肝組織を採取しAGTC ex traction法を用いてtotal RNAを抽出した。これを電気泳動しnitrocellurose membraneに転写した。ラットtPAおよびuPA cDNAの塩基配列領域を増幅するprimerを用いてrat lung cDNA libraryよりPCR法にて増幅させたDNA fragmentを[^<32>P]-dCTPで放射能標識してラットuPAのprobeとした。ラットPAl-1mRNAにhybridizeするoligonucleotideを合成し[^<32>P]-dATPで放射能標識してpr obeとし,hybridizationを行い,それぞれのmRNAのbandをdensitometerを用いて解析した。 [結果および考察]uPA,tPAmRNAについては肝切除の前後ではYoung群Aged群ともに肝切除によるはっきりした変化を認められなかった。PAl-1 mRNAはYoung群では肝切後2時間で有意に増加し8時間では減少し24時間では前値の2倍以内に復したが,Age1dでは肝切後2時間では増加を認めず4時間で遅れて増加しそれが24時間でも前値の2倍以上を持続しており,Young群との間に差が認められた。 線溶系のPAl-1はmRNAレベルで変化が認められEarly response geneの一種である可能性が示唆された。また高齢ラットではmRNAの増加が遅く長時間持続し肝再生における反応の地縁が認められた。
|