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内胸動脈を用いた脊髄保護法による脊髄内血流分布

Research Project

Project/Area Number 07771069
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Thoracic surgery
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

八巻 文貴  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90211622)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords胸腹部大動脈手術 / 脊髄虚血 / 対麻痺
Research Abstract

胸腹部下行大動脈瘤手術施行時の脊髄虚血に伴う対麻痺は、現在でも大きな手術手技上の問題となっている。現在では可能な限り肋間動脈を再建する以外に有効な手技はなく、たとえこれを行っても術中の大動脈遮断による一時的な虚血によっても麻痺は発症しうる。今回の研究では内胸動脈よりの側副血行により脊髄保護が可能であるのか検討した。
まず、雑種成犬2頭を用い対麻痺の作成を行った。左開胸にて人工心肺下に人工血管置換術を行なった。胸部大動脈は剥離し胸腔内大動脈より分枝するすべての肋間動脈を、またL-2までの腰動脈を結紮した。この結果麻酔よりの覚醒に伴い下肢の麻痺が1頭で確認し得た。他の1頭では不十分であったため左鎖骨下動脈を結紮し椎骨動脈への血流も遮断し麻痺を作成することができた。この後マイクロスフェア-を用いて脊髄への血流がないことを確認した。
次に、雑種成犬3頭を用い同様に脊髄虚血モデルを作成した。これらを内胸動脈よりマイクロスフェア-を注入した。次にPGE1を動注しつつ異なるマイクロスフェア-を注入した。この後、脊髄の局所血流を調べたが、不均等なわずかな分布をPGE1動注時に認めた。灌流圧の問題が考えられたため別に雑種成犬2頭を用い内胸動脈よりポンプにより強制灌流を行った。このときには脊髄血流は正常に比し有意に低値であるものの12.7ml/min/100gの血流を認めた。さらに脊髄虚血時のサイトカイン(ICAM-1,P-セレクチン)の測定を行ったが、これについては体外循環の影響が大きく有意な所見は得られなかった。
今回の研究でははっきりとした保護効果までは確認できなかったが、脊髄への灌流が可能との所見が得られたため今後の研究を進めて行きたいと考えている。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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