高分子膜付き金属ステントを用いた脳動脈瘤の脳血管内手術治療の開発
Project/Area Number |
07771094
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中原 一郎 京都大学, 医学研究科, 助手 (80252451)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | ステント / 高分子膜 / 脳動脈瘤 / 脳動静脈瘤 / 血管内治療 |
Research Abstract |
実験1:高分子膜付き金属ステントを用いた動静脈瘻の塞栓 [要約]金属ステントにポリウレタン膜を張り動静脈瘻と動脈瘤を閉塞し,留置血管の温存を図った.ステントの留置は正確かつ簡便に行えた.動静脈瘻と動脈瘤の閉塞も高率に閉塞できた.術後早期に留置血管の閉塞が起こってしまうことが問題点である. 実験2:in vitro modelを用いた高分子フィルムステントの動脈瘤塞栓の評価 [要約]拍動性をもち正常に近い水圧と粘性をもつ巨大動脈瘤のシリコンモデルを用いて種々の材質で作製したフィルムステントの留置性,動脈瘤の閉塞の程度を動脈瘤の電気抵抗を指標に評価した.厚さ100ミクロンのPET filmが最適であった。 実験3:PETフィルムステントの血管内留置 [要約]PET filmステントをバルーンカテーテルで誘導してイヌの動脈に留置した. 留置部位の組織学的観察も行った.留置は正確にでき,また移動もなかった.留置部位付近の組織観察でステント付近の組織の増殖がみられたが,ステントを覆うような増殖は短期では認められなかった.このため留置血管の閉塞がおこった.このステントは長さ,太さが調節可能である.高分子でありself expandableなので血管への物理的障害が小さい特徴がある. 実験4:PETフィルムメッシュステントと金属ステントを組み合わせたステントの血管内留置 [要約]PET film stentの欠点を改良して内膜の被服の誘導を目的にメッシュ状にし,造影性物質を装着した.固定性については汎用されている金属ステントを用いた.組織学的検索と留置血管の開存性観察を継続中である.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)