脳腫瘍におけるホルモン細胞増殖因子およびサイトカイン受容体の研究
Project/Area Number |
07771098
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
美津島 穣 鳥取大学, 医学部, 助手 (80252873)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ホルモン / 細胞増殖因子 / ドパミン受容体 / 下垂体腫瘍 / 髄膜腫 |
Research Abstract |
1 3Hラベルしたリガンドを用いたドパミン(D1&D2)受容体の定量測定 D1受容体はSCH23390、D2受容体はspiperoneをリガンドとして定量測定した。 (1)下垂体腺腫 下垂体腺腫に対して、D1及びD2受容体それぞれに高いaffinityを有するリガンドを用いた定量測定は今まで報告がない。細胞活性を抑制的に作用するD2受容体の発現頻度は各腺腫間で差がなかったが、その検出量は明らかにPRL産生腺腫で高値を示した。一方、D1受容体はPRL産生腺腫やGH産生腺腫に比べて、非機能性腺腫に高く発現している傾向が見られた。bromocriptineは、親和性は低いがD1受容体にも結合して腫瘍細胞のadenylate cyclaseを刺激して増殖を促す可能性もある。つまり、bromocriptine耐性あるいは無効となる要因の一つとして、D2受容体の発現量や細胞内伝達系の異常の他にD1受容体の発現も考えられた。 (2)髄膜腫 最近、いくつか報告がなされているが、D1受容体の発現に高値を示すものがあった。 D2受容体については、陽性例はなかった。 今後、他の腫瘍(神経鞘腫、神経膠腫、頭蓋咽頭腫、転移性脳腫瘍など)に対しても検索測定を進める。 2 経過中に組織学的悪性変化を示した髄膜腫に対するPCNA,Ki-67を用いた増殖能の検討 悪性変化に伴いPCNA,Ki-67の陽性細胞が多くなる傾向がみられている。 PDGF,TGF,IL-6の受容体に対する抗体を用いたenzyme immuno assay,immuno stainingをすすめる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)