実験的閉経が関節軟骨に及ぼす影響に関する組織学的および電気生理学的研究
Project/Area Number |
07771135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
徳廣 聡 旭川医科大学, 医学部, 助手 (10237076)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 変形性関節症 / 閉経 |
Research Abstract |
変形性関節症は、関節の加齢変化を基盤とし、肥満や労働などの機械的因子が発症に深く関わっていることが知られている。しかしながら中年以降の女性に好発し、発症が更年期に多いことから、性ホルモンとの関連が示唆されている。臨床上の問題として、急激なホルモン動態の変化が関節軟骨の代謝を障害するか否かは重要な問題であり、近年注目されている骨粗鬆症とも関連して予防対策が必要となる可能性がある。今回の研究は、実験的に作成した閉経が関節内の環境にどのような影響を及ぼすかを電気生理学的、病理学的に観察することであった。今回用いたモデルは卵巣摘出による人工的な閉経状態と膝靱帯切離による不安定膝状態である。不安定膝にすることで関節の変形性変化が加速され、関節内環境の悪化が明らかになるものと予想した。しかしながら現在の時点では、閉経が関節軟骨に及ぼす影響を明らかにできていない。原因として四つ足運動で膝関節を屈曲位で荷重するための関節の不安定性がもたらされなかったこと、小動物であるため予想したほど十分な荷重が負荷されなかったこと、ケージ内での飼育のみで運動負荷量が制限されていたこと、骨変化を生じるのに十分とされる4週の観察期間が、関節軟骨の器質的変化を証明するのには短期間であったことが考えられる。今後の研究では、トレッドミルの使用による運動負荷や、飼育期間の延長を計ることにより関節への負荷を増大させ、ホルモン動態の変化に伴う関節機能の変化を明らかにする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)